国内サッカーのススメ

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これであなたもサッカー通。高円宮杯U-18プリンスリーグのススメ

「プリンスリーグ」って、聞いたことありますか?
日本で行われている、高校生年代のサッカー大会の名前です。
サッカー好きであっても、意外と知らない、この「プリンスリーグ」について、説明します!

これでサッカー通。高円宮杯U-18プリンスリーグのススメのまとめ

  • 高校生(ユース)年代No.1を決める全国リーグが「高円宮杯U-18」。
  • 高円宮杯U-18の1部リーグが「プレミアリーグ」、2部リーグが「プリンスリーグ」
  • 高校部活動、街クラブ、プロチームのユースチーム、これらが全て出場できる唯一の大会
  • リーグは年間通して行われる
  • プリンスリーグ上位チームは、プレミアリーグ参入決定戦に出場。それに勝ち抜くと、プレミアリーグ昇格
  • 観戦は無料。試合日程をウェブで調べて、会場に行くだけ。

 

正式名称は「高円宮杯U-18サッカーリーグ プリンスリーグ」

高円宮杯は、たかまどのみやはい、と読みます。
U-18(アンダー18)の名の通り、18歳以下の選手に参加資格がある、日本では高校生年代のサッカー大会です。
(ちなみに、高校生年代のことは「ユース」と呼びます)

プリンスは王子という意味なので、
将来を期待される有望な若手サッカープレーヤーが集う大会であることも考えると
プリンスリーグという名前は大会内容をイメージしやすくピッタリのネーミングです。

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2003年に全国大会の地域予選リーグとしてスタート

「高円宮杯全日本ユース(U-18)サッカー選手権大会」という全国トーナメント大会があったのですが、
その全国大会出場権を争う地域予選大会として「JFAプリンスリーグU-18」という名称でスタートしたのが始まりです。

「JFAプリンスリーグU-18」は、2011年に、全国大会の開催要項が変わるまで続きます。
2011年からは、地域予選リーグ⇒全国大会トーナメント、ではなく、
そもそも大会自体をトーナメントではなく年間通して行われる全国リーグ戦に変更しました。
そのリーグの1部を「プレミアリーグ」、その2部リーグを「プレミアリーグ」としました。
そのタイミングで、現在の「高円宮杯U-18サッカーリーグ プリンスリーグ」という名前になったのです。

ユース年代No.1が決まる全国大会の、二部リーグ

高円宮杯の最大の魅力であり特徴は、Jリーグのユースチーム、高校の部活、街のクラブチーム、が、同じリーグで戦うことです。

サッカーにさほど詳しくない方でも、年末年始に行われ、成人の日が決勝戦の高校サッカーはご存知かと思います。
あれは、高校の部活チームの日本一を決める冬の大会です。
ただ、日本でサッカーをしている高校生全員が、高校の部活に所属しているわけではありません。
街のクラブチームや、Jリーグの下部組織であるユースチームに所属している選手もいます。
高円宮杯は、所属カテゴリ関係なしに、全ての高校生年代のチームが競い合う、名実ともに高校生年代のトップを決める大会なのです。

プリンスリーグ参加チームは、一部「プレミアリーグ」へ昇格し、全国の強豪と戦いトップになるため、「プリンスリーグ」での優勝や上位入賞を目指しています。

全国9地域のリーグ戦

リーグは以下のように9地域で区切られています。
各エリアの中で強いチームが、全国リーグである一部「プレミアリーグ」で戦うという構造になっているのです。

・プリンスリーグ北海道
北海道

・プリンスリーグ東北
青森県・岩手県・宮城県・秋田県・山形県・福島県

・プリンスリーグ関東
茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・山梨県

・プリンスリーグ北信越
新潟県・富山県・石川県・福井県・長野県

・プリンスリーグ東海
岐阜県・静岡県・愛知県・三重県

・プリンスリーグ関西
滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・奈良県・和歌山県

・プリンスリーグ中国
鳥取県・島根県・岡山県・広島県・山口県

・プリンスリーグ四国
徳島県・香川県・愛媛県・高知県

・プリンスリーグ九州
福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県・大分県・宮崎県・鹿児島県・沖縄県

※2017年現在

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上位はプレミアリーグへ昇格、下位は都府県リーグに降格

ここまで書いておきながら、ですが、実は、プリンスリーグで上位になるだけでは、プレミアリーグに昇格できません。
プリンスリーグ上位チームは、プレミアリーグ参入戦への参加権を手に入れます。
その参入戦を勝ち抜き、初めて昇格できるのです。
プレミアリーグ参入戦に参加できるのは、各地域リーグの上位から16チーム。
トーナメント戦を行い、上位4チームが、昇格します。
一方で、順位が低いと、実質的には3部リーグにあたる都府県リーグに降格してしまいます。

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観戦は無料。日時と場所を調べて、行くだけ。

2017年の日程はこちらで確認できます。
http://www.jfa.jp/match/prince_takamado_trophy_u18_2017/prince_2017/

ここにある試合、全て無料で観戦できちゃうんです!

ホームチームの保有するスタジアムやグラウンドで開催されることが多いです。
例えば高校チームがホームの場合は、その高校の練習グラウンドになりますが、
プリンスリーグに参加できるレベルの高校は、環境的にも整っていることが多いですし
ご父兄含めた関係者の方から一般のサッカー好きの方まで、幅広い層が観戦に訪れます。

将来有望な若手をチェック、所縁のあるチームの応援、ユース年代のトップレベルの試合を楽しむ、
など、見どころは満載です!

注意いただきたいのは、プロスポーツではなく、学生の大会であることです。
個人やチームによって目標・目的は異なりますが、金銭が発生する共興ではありません。
選手への罵声や煽りは避けるべきですし、相手チームへのリスペクトも重要です。

飲食物の持ち込みは自由だが、マナーを守りましょう

大会規定としては食べ物や飲み物の持ち込みに制限はないのですが、
明示的に禁止されているような会場だったり、
現実的に飲食不可な観戦エリアしかないような会場、
他では学校のグラウンドなども該当しますが、
そういったケースもあるので、気になる場合は事前に調べてみてください。

芝生の近くを通ったり、ピッチの近くで感染したりするケースもあること、
また学校等の教育の場が会場となることも多いこと、
観客も学生やその父兄が多いこと、
などを考え、ビール等のアルコールは絶対に避けてください。
事前に会場について調べ、小上がりの観戦席やスタンドがあるようなら、軽食等も可能かもしれませんが、
基本的には飲み物くらいにしておきましょう。
当然ですが、ゴミを放置しないことや食い散らかしたりしないといったマナーは守ってください。

プリンスリーグに行けば「サッカー通」。高校生の熱い試合を、見てみませんか?

プリンスリーグは、名前や大会形式を変えながらも10年以上続いている大会です。
実際に高校生達の間では、実質的に高校生年代トップを決める大会として
普段は対戦しないような選手やチームと戦うことになり、
結果を残すことを目標に意識して取り組むチームが多いです。
また、トーナメントならではの良さもありますが
リーグ戦ならではの良さもあり、一度行ったら、次の試合が気になってしまうかもしれません。

プロも顔負け、未来を担う若手を応援しに、プリンスリーグを見に行きませんか?

 

初投稿と自己紹介

「国内サッカーのススメ」を更新していく、「わらび」と言います。

 

はてなブログ「国内サッカーのススメ」では、サッカー好きが知ってるようで意外と知らない情報について紹介したり、情報がまとまってなくてわかりにくい事柄をまとめたりして、サッカーに関連する何かを探している方のお役に立ちたいと思っています。

 

〇〇選手の生い立ちやプレーや成績について知りたい、〇〇選抜の最新メンバーや今後の予定を知りたい、〇〇大会ってよく聞く名前だけどどんな大会なのか知りたい、といったことを、できるだけ分かりやすく、皆さんにお伝えできるように、頑張ります。

 

ちなみに、海外サッカーには全然詳しくないのですが笑、国内サッカーは良く見ます。J1リーグ、関東大学サッカー、高円宮杯プレミアリーグU18、高円宮杯プリンスリーグU18、クラブユース選手権、Jユースカップ、あたりをよく見ます。J2も昔はよく見ていたのですが、最近はそこまで手が回らなくなって、たくさんは見れなくなってきました…。高体連よりも、クラブユースを、U15よりもU18の年代を、よく見ます。

 

ちなみに、よく聞かれるのですが、特別に応援しているチームはありません。

そういう意味では、中立的な立場で、記事を書いていくことができるかと思っていますし、そうなるよう心掛けます。

 

気が向いたら追記します。