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加藤雅也(モンテディオ山形ユース)ってどんな選手?プレースタイルやプロフィールのまとめ

2017年夏、高円宮杯クラブユース選手権U-18は、FC東京U-18の優勝で幕を閉じましたが、モンテディオ山形ユースが強豪ユースチームを抑えて3位入賞したことも話題になった大会でした。

そのモンテディオ山形ユースに所属し、左サイドバックとしてのプレーやロングスローで活躍した加藤雅也選手の、経歴やプロフィール、プレースタイルや今後の進路について、まとめてみました。

172cm/57kgと、DFとしては若干小柄

加藤雅也のプロフィール

背番号:3(高校3年時)
ポジション:DF(左サイドバック)
身長:172cm
体重:57kg
生年月日:1999年11月30日
高校:山形中央高校
経歴
F・Cやまぼうしスポーツ少年団
⇒モンテディオ山形JY村山
⇒モンテディオ山形ユース

高校生レベルでは珍しくありませんが、やはり172cm/57kgというところで、若干サイズに不安があります。

ロングスローという武器と、安定感を合わせ持つ、左サイドバック

ポジションは左サイドバック。左右両足でボールを蹴ることができ、そのキックの精度も高いのですが、どちらかというと状況判断力や組み立て力のほうが目を引くことが多く、プレーの安定感や正確性を生かして、攻撃の起点となれる選手です。

守備面では、DFとしてサイズに若干不安があるものの、水準以上の守備力を持っています。

最大の特徴は、ロングスロー。ペナルティエリアから結構な距離がある場所からでも、ボックス内にボールが届くレベルの飛距離で、加えて高精度。 サイドバックなので、全体のポジションバランスを崩すことなくロングスローを放てるという事情もあってか、状況に関わらず、左からのスローはロングスローを選択しているようでした。

明確な武器としてロングスローがある上に、攻撃の起点としてビルドアップに関わり、かつ守備も出来る、両足使える左サイドバック。非常に貴重な人材と言えます。

モンテディオ山形のアカデミー育ち

小学生はF・Cやまぼうしスポーツ少年団、
中学ではモンテディオ山形JY村山に所属していました。
そのまま高校生になるとモンテディオ山形ユースに無事に昇格。
高校1年生の頃から左サイドバックとしてレギュラー格の存在
クラブユース選手権などの全国大会にも1年生から出場し経験を積んでいます。

年代別代表歴は無いが、ナショトレやJ選抜の経験は有り

小学6年生の時には、岩手県の安比高原スポーツパークで行われた
2011ナショナルトレセンU-12東北(第1回)メンバーの100名に選ばれました。
中学のタイミングJリーグのジュニアユースに入団したことからも
幼い頃から東北エリアで期待されていたプレーヤーの1人です。

全国レベルでは、U-16のJリーグ選抜チームメンバーに選ばれた経歴が有り
高校1年時の2015年8月23日~8月31日にマレーシアのジョホールバルへ海外遠征しています。

高3夏のクラブユース選手権で3位の成績

チームとして大きな成績を残したのが、2017年、高校3年生の夏のクラブユース選手権U-18。惜しくも準決勝で浦和ユースに2-0で敗れましたが、全国大会3位というクラブ史上最高の結果を残しました。

加藤雅也は左サイドバックとして攻守に貢献。この大会では左からの組み立てが非常に多かったのですが、加藤雅也がビルドアップに参加することで安定感が生まれていましたし、縦へのスイッチを入れる役割を担っていました。

なによりもロングスローが山形の最大の武器となっている中で、左から組み立てであれば、仮にカットされてもサイドラインを割れば加藤のロングスローを使えるため、崩しきらなくともゴール前でのチャンスに繋がります。
ビハインドで迎えた準決勝の浦和ユース戦の終盤は、右サイドのスローインまでも投げていました。

強豪ユースがひしめく全国大会では押し込まれる展開も多く、普通に崩してチャンスを生む回数は限定的ですが、ロングスローでチャンスを作り全体を押し上げるといった意味でも欠かせないピースの一つとなっており、チームから信頼されていることや、加藤自身の覚悟や責任の大きさを、強く感じられる大会となりました。

気になる進路は…未定だが、大学?

気になる進路ですが、現時点(2017年8月)では発表がありません。
山形ユースは、2学年上では髙橋成樹(DF)、3学年上では摂津颯登(GK)が、トップチームに昇格しプロとなりました。
しかし、加藤雅也の一つ上の年代は、昇格無し。1学年に1人いるかいないか、位の、かなり厳しい枠といえます。
普通に考えれば大学コースではあるのですが、加藤雅也は、ロングスローという明確な武器があり、プレーの安定感と守備力がある左サイドバックという、貴重なプレーヤー。
夏のクラブユース選手権では全国3位という結果を残せたので、秋冬の活躍や、トップチームの選手構成によってはトップ昇格の可能性も十分有るのでは無いでしょうか。